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nkmn@memo『メモのはしきれ』

生産性のない話やメモをただただしている。 

nkmn@memo

No.1154

20:09

生成系人工知能(生成AI)についての学長からのメッセージ
https://www.musabi.ac.jp/news/20230511_0...

武蔵野美術大学の学生へのメッセージ、すごくよかった。

昨今ほんとにAI周りで荒れに荒れてカオスになっているわけだけど、
そういう情勢も踏まえたこのメッセージ、安心感がある。さすがだ…!
美術を「学ぶ」場であるからこその言葉であるし、指針…すばらしいですね。

なによりこの最後の一文「気軽に相談できる物知りの友人ぐらいの気持ちで」というのがすごくよくて。
そうだよ、友人!!それだ!!って、えらく腑に落ちたというか…
言葉と立ち位置、見つけたり!!っていう気分…!!
ずっとモヤモヤして歯切れがわるくて言語化できなかった部分がちょっとクリアになったかも。

こねくった言葉でいうなら、自分がない、主体性がないのが嫌だ…!という気持ち。
これを、友人という言葉に置き換えるとすごく簡単なことで。
「友人が作った作品を自分が作ったと言うこと」だったり、
「友人を道具のように使い捨てること」だったり。
「友人の作品を雑に扱って遊ぶこと」だったり……
そういうことが嫌だ!ということなんだよね、つまり。

人々の価値観によって「友人」の重さは違うのだろうけど、
我々には作品というそれに近しい共通の「友人」がいるから怒ったり悲しんだりしてしまう。
作品が親しい友人であるからこそ起こる痛みなんだよなぁと思ったり。
それをどう扱うか、という話に絞ればこれが一番しっくりくる……少なくとも私は。

AIというものと、親しみとよりよい友人関係を持てばもっと世界は生きやすくなる気がする。
そういう尊重の仕方が前提としてあるべきだと思うんだ。

感情論だって切り捨たりするより、すごく建設的だよ。
道具として扱う人間が嫌だ!も、すべてここに集約できる。
友人(作品)を大切に扱わない人間に怒ってる。説明はこれで十分。
だからAIとよりよい友人になろうという話なら歓迎するし、
AIとは大きな敵ではなく、よりよき隣人になりたい。これだけの話。
切り分けてみれば難しいことはなんにもなかったな……そうだよ、そう!!

多分議論をするにあたって「友人」に対してどう思っているかがすれ違っていて。
そういうことがノイズになって仲違いしてるところもあるんじゃない?
それが大切な友人だってわからない人もいるだろうし、気付いてない人もいる。
友人でなく道具として考えるから永遠にすれ違うんだと思うんだ……

写真だってかつては心が籠ってない!っていう人もいたけど、今や人類の友人な訳で。
そこに魂を宿す人だってきちんといる。多分AIもそうなっていくものだと思う。
感情をさておくんじゃなく、感情ありき。
心が動くから芸術は存在して価値がある。
その上で、じゃあどうしていこうかって話をしていたい。
友になるにはどうしたらいい?そういう話だとおもう、これは。

もちろん「友人」という共通幻覚を持つには、社会の流れが速すぎるな、ともおもうけど…
過渡期なんだろうな。文化というものを紡ぎだすには時間と言葉が必要だと思う。

でも、人類はいままでいろんな技術と向き合ってきたんだもの、
よりよい関係を結んでいきたいよね。いつだって。
技術と同じ、自然と同じ、道具や脅威ではなく、良き隣人でいたいな。

1410文字 No.1154いま

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