nkmn@memo No.353 2021/12/07 20:46 野田さんのNODAMAPシリーズ、見ていました。#感想◆NODA・MAP 第21回公演 『足跡姫 時代錯誤冬幽霊』(2017) https://www.nodamap.com/ashiatohime/ 作/演出:野田秀樹 ◆NODA・MAP 第23回公演 『Q』:A Night At The Kabuki(2019) https://www.nodamap.com/q/ 作/演出:野田秀樹 音楽:Queen野田地図、バカバカしい言葉あそびの乱舞に入り乱れるの構成。なのに、全体を通すと野田さんの感性の形がほんとうに美しい。(てがろぐだと見えないですが、サイトの方も素敵なのでぜひぜひ…)前にも『贋作 桜の森の満開の下』を見たのですが、身体と布を使った表現の仕方が本当に幻想的でありつつすごく狭間的。大竹しのぶさんの『売り言葉』もそう、境界をうねりながら越えていく…語りつくすにはもう少し時間がかかる…かかるんですが……本当に最後のひとシーンにかける力のかけ方がね…素晴らしくて。多分ベースにあるのは歌舞伎の大袈裟さ、ある種のクドさ…形式ばった伝統芸能をおもちゃにしたような手触りなんですよね。そして毎度独特な世界観の舞台演出……唯一無二さはウウンと唸る。特にインタビューを聞いていてすごく心に残ったのは足跡姫。亡くなった十八代目中村勘三郎さんに向けての作品で…「肉体の芸術ってつらいね、死んだら何も残らないんだものな」これは坂東三津五郎さんの言葉、なのですが……この言葉を原動力として作られた作品というお話が序盤にあり。その重みも、最後まで見ると余計に感ずるものがあるというか…最後の演者さんのインタビューを見ながらも役者という「人間」について想ってしまうですね……なんというかすごく手触りの舞台なのです、野田さんの作品は…いろんな色の混じった混沌の中から最後に残るものが尊くある。これもひとをえらぶ、それはほんとにそうなのですが……これは特に周波数が合うかどうか、みたいな話かもしれないです。これ劇評するのむず~~~かしいよ。 むずかしい……美しいのはほんとうにそう。画面がずっと綺麗です野田さんの舞台芸術は…人間が歌うけたたましいアカペラのような舞台です。 そんなかんじ。 983文字 No.353鑑賞 もどる 全年月 (1458)2024年 (107)2024年06月 (17)2024年05月 (12)2024年04月 (17)2024年03月 (18)2024年02月 (19)2024年01月 (24)2023年 (401)2023年12月 (12)2023年11月 (16)2023年10月 (7)2023年09月 (52)2023年08月 (25)2023年07月 (37)2023年06月 (34)2023年05月 (41)2023年04月 (32)2023年03月 (42)2023年02月 (47)2023年01月 (56)2022年 (560)2022年12月 (36)2022年11月 (46)2022年10月 (49)2022年09月 (59)2022年08月 (46)2022年07月 (75)2022年06月 (54)2022年05月 (53)2022年04月 (48)2022年03月 (42)2022年02月 (28)2022年01月 (24)2021年 (384)2021年12月 (55)2021年11月 (39)2021年10月 (50)2021年09月 (57)2021年08月 (54)2021年07月 (68)2021年06月 (61)2017年 (6)2017年12月 (3)2017年11月 (3)新しい順(降順)時系列順(昇順) (カテゴリを選択)メモ (17)音楽 (93)作業 (132)鑑賞 (99)遊び (30)いま (1130)物置 (16) (ハッシュタグを選択) なう (143) 作業BGM (60) 感想 (60) メモ (46) 絵 (24) 読みログ (20) vrchat (16) 虚構作劇界 (13) 走り書き (8) 使い方 (6) yume (5) ごはん (5) ハグルマシティ (2) なう (1) ご挨拶 (1) Space in タグ (1) Powered by てがろぐ Ver 4.1.0.
2021/12/07 20:46
野田さんのNODAMAPシリーズ、見ていました。#感想野田地図、バカバカしい言葉あそびの乱舞に入り乱れるの構成。
なのに、全体を通すと野田さんの感性の形がほんとうに美しい。
(てがろぐだと見えないですが、サイトの方も素敵なのでぜひぜひ…)
前にも『贋作 桜の森の満開の下』を見たのですが、
身体と布を使った表現の仕方が本当に幻想的でありつつすごく狭間的。
大竹しのぶさんの『売り言葉』もそう、境界をうねりながら越えていく…
語りつくすにはもう少し時間がかかる…かかるんですが……
本当に最後のひとシーンにかける力のかけ方がね…素晴らしくて。
多分ベースにあるのは歌舞伎の大袈裟さ、ある種のクドさ…
形式ばった伝統芸能をおもちゃにしたような手触りなんですよね。
そして毎度独特な世界観の舞台演出……唯一無二さはウウンと唸る。
特にインタビューを聞いていてすごく心に残ったのは足跡姫。
亡くなった十八代目中村勘三郎さんに向けての作品で…
「肉体の芸術ってつらいね、死んだら何も残らないんだものな」
これは坂東三津五郎さんの言葉、なのですが……
この言葉を原動力として作られた作品というお話が序盤にあり。
その重みも、最後まで見ると余計に感ずるものがあるというか…
最後の演者さんのインタビューを見ながらも
役者という「人間」について想ってしまうですね……
なんというかすごく手触りの舞台なのです、野田さんの作品は…
いろんな色の混じった混沌の中から最後に残るものが尊くある。
これもひとをえらぶ、それはほんとにそうなのですが……
これは特に周波数が合うかどうか、みたいな話かもしれないです。
これ劇評するのむず~~~かしいよ。 むずかしい……
美しいのはほんとうにそう。
画面がずっと綺麗です野田さんの舞台芸術は…
人間が歌うけたたましいアカペラのような舞台です。 そんなかんじ。