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nkmn@memo『メモのはしきれ』

生産性のない話やメモをただただしている。 

nkmn@memo

No.608

16:51

かなりや(金糸雀)噛みしめて、いい詩だな…
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%...
大正7年、『赤い鳥』に掲載された、西条八十さんの有名な詩。
所謂子供向けの雑誌が大元なのですが、児童文学や児童音楽の祖のような感じ…
当時の子供たちはこういう詩に勝手に節回しをつけて歌ったそうだから面白いですね。
 唄を忘れた 金糸雀は
 後の山に 棄てましょか
  いえ いえ それはなりませぬ

 唄を忘れた 金糸雀は
 背戸の小薮に 埋けましょか
  いえ いえ それはなりませぬ

 唄を忘れた 金糸雀は
 柳の鞭で ぶちましょか
  いえ いえ それはかわいそう

 唄を忘れた 金糸雀は
 象牙の船に 銀の櫂
 月夜の海に 浮べれば
 忘れた唄を おもいだす

子供向けの歌といいながら、この詩は言葉をなくした小鳥のうた。
切ない曲調でもあるし「詩を書けなくなった詩人のうた」という解釈がとてもすきで…
「いえいえ、それはかわいそう」というのも奥様の口癖だそう。
自省に自問自答。筆が止まった先にあるものと、それをなだめる言葉。

象牙の船に、銀の櫂。漕ぎだす月夜の海。きれいなうたですよね。

542文字 No.608音楽

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