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No.1706
あくまのじがぞう展 食人の章 https://urn.booth.pm/items/7578136
2025.11.06 20:51:24 いま
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【ためしよみ】食人の章...
じがぞう展の新刊読了~~しました! #感想
個人的にすごく楽しみにしていたフリュイちゃんの回。
エッグラタン編のあと、一体どうなったのか、どうなるのか……
食人というところもテーマとして気になるところだったんですよね。
ここからは本編の内容というより、私の体感での話ばかりになります…ので個人的な初見感想ということで!ひとつ!
まず個人的に、食人という行為はどこかセクシャルな行為だと思っていて
汚くて、きれいでなくて、湿り気を含んだ、ラインを超える、禁忌のような象徴で。
それを内包するフリュイちゃんの造形はふんわりと柔らかくあまい衣に包まれた
溶け出すような赤いジャム、ぬるく温かい、肉の滴る生臭さを含んでいて、そこがとてもかわいくて…
つまりは、かなり好きな造形のキャラクターだったので、
あの恋する乙女の行く先がどうなるか、エッグラタン編の後日談…こっそり気になっていました。
この生さはある意味こう、受け入れがたいものだと思うんですけど…
やっぱりどるちさんの書き味というのはおとぎ話のようにかわいくて
おとぎ話が何かの警句であるような恐ろしさも同居しているのが本当に…素敵で…
食とは、個人的に人間が生活する為に必須の行為であって、
だからこそ、それを与えること=支配の象徴にもなりえることなんですよね。
おとぎ話とごっこ遊び、夢に浸る乙女の世界はとてもかわいくて愛らしくて
より良くあれという、ある種の傲慢さもまたそこに同居している……
それはミルヒ君をああして監禁してしまうこと、
おとぎ話のように過去をあまく包んでしまうこと、
自分の罪を覆い隠してしまうことにも表れていて‥‥
でも、それを受け入れてしまうことも、わかる。
夢を見るグロテスクを知っても尚……
私はフリュイちゃんの献身的なところが好きで
夢を見続けていることが好きで、よくあろうとするところが好き。
故にこそそれが翻って、ああいう結末を迎えてしまうことも……好きです。
あまく、とろけるような、苦しみに寄り添ってくれる感触…
そこにあるのはけして嘘ではない真実のあたたかさとひりついた苦しみ。
それがグロテスクなおままごとの行きつく先だったとしても
彼女にとっての幸せであればいいと、思うし、そうあってほしいと願います。
それすらある種の傲慢なのかもしれないけれど…
今までの物語にくらべるならば、フリュイちゃんの世界はどこにも繋がらず
箱庭の苦しさと甘さに満ちていて、ぎゅっと甘いメープルシロップの小瓶みたいで。
その蜜の味の苦さと甘さと痛々しさが、とても切ない。
わたしたちは、その肉の甘みを知っている
そのことに、想いを馳せてしまう。
そして、自分の身にも起きたこと。献身とは支配、想う処があります。
求められた者のところに、流れ着いてしまう、それが深い穴の底でも。
女の子の恋って肉とそのぬくみの味がします。
とじる