No.655
ひきだしにテラリウム 九井諒子 #感想
https://www.amazon.co.jp/dp/B00E59A03O/r...
なんとなくずっと引き出しにしまっていたひきだしにテラリウム読み直している。ン年越しだ。
今読んでもおもしろいなぁ…短編そのものも出来もいいんだけど、この時々香る寂しさがすきなんだ。
寂しいだけだと、押しつけがましくなるんだけど、ちゃんとそこからも転がすのがちょっと粋だよね。
ダンジョン飯の方は未読なんだけど、この方の切り口ならおもしろいんだろうなぁ
でも、ショートショートの方が今は合っているかも。
ちょっとづつ読んで、ふうと息を吐くくらいの距離感が丁度いい。
ついでに少し懐かしい気持ちになっちゃった。
pixivで漫画を乗せていたのを眺めて、いいなっておもったのが最初で。
いつの間にか商業で作家されていたし、ダンジョン飯は大好評で‥
みたいな感じだったんですけど、この2011以前くらいのpixivの雰囲気は好きだった。
創作をやるひとがtwitterじゃなくてpixivにもいて。
それぞれが自分の好きなもの、描きたいものを表現する場所だった。
アングラなものも、ポップなものも、ニッチもそのあわいのものもあって豊かだった。
あの頃には戻れないんだな、という寂しさと郷愁も一緒に乗せて今はふわふわとしている。